オープニング 1 / 29

社労士事務所向け AI研修

社労士事務所のための
AI研修

90分ライト版

講師: 船津拓海 対象: 職員1〜30名規模の社会保険労務士事務所
オープニング 2 / 29

本日のゴール

「聞いて終わり」にしない。

今日は、3つの成果物を持ち帰っていただきます。

1

業務のAI化候補リスト

自事務所でAI化できそうな業務の候補

2

入力禁止情報リスト

AIに入力してはいけない情報の一覧

3

次アクション

誰が・何を・いつまでに試すか

オープニング 3 / 29

本日の流れ

90分・6パートで進めます

  1. 0–10分AI導入の前提
  2. 10–25分生成AIの基礎
  3. 25–40分セキュリティと入力禁止情報
  4. 40–60分業務洗い出しワーク
  5. 60–75分実務プロンプト作成ワーク
  6. 75–90分次アクションと運用ルール
Part1・AI導入の前提 4 / 29

なぜ、今AIなのか

「使う・使わない」の差が、年々広がっている

49.7% 生成AIの活用方針を定めている日本企業の割合(2024年度・前年度42.7%から増加)
26.7% 生成AIを「使っている」個人の割合(日本)。米国68.8%・中国81.2%と大きな差がある

出典: 総務省「令和7年版 情報通信白書」(2025年7月公表)

Part1・AI導入の前提 5 / 29

AI研修のよくある失敗

AI研修のよくある失敗3パターン

  1. 1ツールの基本操作だけ学んで終わる
  2. 2全員に同じ内容を一律で教える
  3. 3フォローがなく「イベント」で終わる

今日の90分は、この3つを避ける設計にしています。

Part1・AI導入の前提 6 / 29

うまくいく事務所の共通点

最初から、大きな成果を狙わない

売上向上や大幅な人件費削減は、いきなりは狙いません。

1業務目
2業務目
3業務目

1つずつ、小さな業務からAI化して広げていきます。

Part2・生成AIの基礎 7 / 29

生成AIにできること

生成AIにできること

例:顧問先問い合わせ対応の6工程

AIが補助

①受付・内容整理

AIが検索補助

②過去事例・FAQ検索

AIが下書き

③回答案の下書き

AIが補助

④論点整理

人が判断

⑤所長・有資格者の確認

人が送付

⑥顧問先へ送付

AIは下書きまで。最終判断と顧問先への送付は、必ず人が行います。
Part2・生成AIの基礎 8 / 29

生成AIの限界

生成AIには「得意」と「苦手」がある

AIは、もっともらしい間違った回答をすることがあります(ハルシネーション)。

+25%・+40% 得意な領域のタスクでは、速度+25%超・品質+40%超(コンサルタント758人による実験)
▲19pt 一方、苦手な領域のタスクでは正答率が19ポイント低下

出典: Dell'Acqua et al.「Navigating the Jagged Technological Frontier」Harvard Business School×BCG(2023年9月、Organization Science 2025年掲載)

Part2・生成AIの基礎 9 / 29

AIは「分身」

AIは、教えた人の「分身」になる

業務を一番理解している人がAIに教えると、その人レベルの分身ができます。

逆に、経験の浅い人だけに任せると、その人と同程度の知識しかないAIしかできません。

だからこそ、ベテラン職員や所長がAI活用に関わることが重要です。

Part2・生成AIの基礎 10 / 29

チャットAIとAIエージェントの違い

通常のチャットAIとAIエージェントの違い

通常のチャットAI

毎回、チャット画面に情報を貼り付けて質問し、都度やり取りする

AIエージェント

データベースや手順書を参照しながら、ファイルを読む・調べる・保存するまで一連の処理を自動で実行する

Part2・生成AIの基礎 11 / 29

DEMO

【デモ】実際に動かしてみます

ニュースレター自動作成デモ

画面を切り替えます

Part3・セキュリティと入力禁止情報 12 / 29

セキュリティと入力禁止情報

社労士事務所が扱う情報は、機微度が高い

マイナンバー

氏名つき給与データ

健康診断結果・傷病手当等の健康情報

懲戒・労使紛争に関わる情報

Part3・セキュリティと入力禁止情報 13 / 29

情報の3分類

入力してよい情報/だめな情報を分ける

そのまま入力してよい

公開されている法令・制度の情報/匿名化・一般化した業務内容/社内の一般的な手順・型

匿名化すれば入力可

顧問先名(匿名化すれば可)/議事録(個人情報を削除すれば可)/契約書(要約のみ・人間確認必須)

入力禁止

マイナンバー/氏名つき給与データ/健康診断結果・傷病手当等の健康情報/懲戒・労使紛争に関わる情報

Part3・セキュリティと入力禁止情報 14 / 29

利用プランの前提

無料プランのAIは、業務で使いません

無料プランは、入力情報が学習に使われる可能性があります。法人利用は、有料プラン契約と学習オフ設定が前提です。
Part3・セキュリティと入力禁止情報 15 / 29

事務所のAI利用ルール

事務所のAI利用5ルール

  1. 1学習オフ設定にする
  2. 2入力禁止情報リストを作る
  3. 3利用ログを残す
  4. 4出力は必ず人が最終確認する
  5. 5高リスク案件(懲戒・解雇・ハラスメント・紛争)はAI回答の対象外にする
Part3・セキュリティと入力禁止情報 16 / 29
ワークシート②

ミニワーク(5分)

入力禁止情報リストを埋めましょう

自事務所で「これは入力してはいけない」と思う情報を書き出してください。迷ったら「要確認」に入れておくと安全です。

05:00
Part4・業務洗い出しワーク 17 / 29
ワークシート①

業務洗い出しワーク

3つの観点で、業務を書き出します

1

頻度

毎日・週次・月次のどれか。頻度が高いほど積み上げ効果が大きい

2

1回あたりの時間

1回あたりの所要時間と、月間の合計時間

3

属人化・型があるか

特定の人しかできないか。手順が決まっている(型がある)か

Part4・業務洗い出しワーク 18 / 29

記入例

記入例:社労士業務の具体例

  • 顧問先問い合わせ対応
  • 手続き書類作成
  • 給与計算チェック
  • 就業規則の改定案内
  • 助成金申請
  • 議事録
  • 顧問先向け案内文
  • 新人教育
Part4・業務洗い出しワーク 19 / 29
ワークシート①

ワークタイム(10分)

ワークシート①に書き出してください

手が止まったら、「昨日1日の仕事」を朝から順に思い出してみてください。

誰かに頼まれた仕事・毎回同じ説明をしている業務も候補です。

10:00
Part4・業務洗い出しワーク 20 / 29

AI化候補の選び方

「頻度が高い × 型がある」業務から始める

型がある
型がない
頻度が高い
最優先

ここから着手する

工夫すれば候補

型を作れないか検討する

頻度が低い
余裕があれば

手が空いたら着手する

後回し

今は着手しない

Part5・実務プロンプト作成ワーク 21 / 29
ワークシート③

プロンプトの基本型

プロンプトの基本型(穴埋めテンプレ)

役割:[AIに何の立場で答えてほしいか]
目的:[何のためにこの作業を頼むのか]
背景情報:[前提・状況・関連する事実]
条件:[守ってほしいルール・制約]
出力形式:[箇条書き/文章/表 など]
確認してほしい点:[AI自身にセルフチェックさせたい点]
Part5・実務プロンプト作成ワーク 22 / 29

社労士業務の実例

実際のプロンプト例

① 顧問先問い合わせへの一次回答の下書き

役割:社会保険労務士事務所の実務担当者
目的:問い合わせへの一次回答の下書きを作る
背景情報:[問い合わせ内容を貼り付け]
条件:断定的判断を避け、要確認点を明示
出力形式:そのままメール本文になる形
確認点:誤り・追加確認すべき論点の有無

② 顧問先向け案内文

役割:社会保険労務士事務所の実務担当者
目的:制度変更・改定内容を知らせる案内文を作る
背景情報:[改定・変更内容の要点を貼り付け]
条件:専門用語を避け、期限があれば明記
出力形式:A4一枚に収まる案内文
確認点:不正確な表現・不足情報の有無
Part5・実務プロンプト作成ワーク 23 / 29
ワークシート③

ワークタイム(8分)

自分の業務でプロンプトを1本作る

作ったプロンプトは、その場で実際にAIへ入力して結果を見てみてください。

08:00
Part5・実務プロンプト作成ワーク 24 / 29

出力の直し方

出力がイマイチな時の直し方3つ

  1. 1条件を足す
  2. 2工程を分ける
  3. 3参考例(過去の文書)を渡す
Part6・次アクションと運用ルール 25 / 29
ワークシート④

今日の成果物

今日の成果物を確認しましょう

1

業務のAI化候補リスト

2

入力禁止情報リスト

3

次アクション

→ ワークシート④「次アクション」に、AI化候補トップ3・試す担当・期限を記入してください。

Part6・次アクションと運用ルール 26 / 29

定着の仕組み

研修を「イベント」で終わらせない仕組み

  1. 1AI推進担当を1人決める
  2. 2次回ミーティング日程をその場で決める
  3. 3やったことを記録する場所を決める
Part6・次アクションと運用ルール 27 / 29

自動化の進め方

自動化には段階がある

STEP 1

最初は、人が毎回確認する

STEP 2

慣れたらAIに一次チェックさせ、問題があるときだけ人に上げる
いきなり全自動にはしません
Part6・次アクションと運用ルール 28 / 29

ご希望があれば

本日以降のご支援について

AI導入支援

20万〜50万円

2〜6週間で、1業務を完全にAI化します

伴走支援

月5万円〜

月次定例+チャット相談で、使い方を定着させます

ご希望の場合のみ、個別にご相談ください。

Part6・次アクションと運用ルール 29 / 29

ご質問・ご相談

まず1つの業務から、始めましょう。

本日はありがとうございました。

講師: 船津拓海

takumi272tf@gmail.com